いい靴ってどんな靴…!?(後編)

正しい靴の選び方

前回は、「かかとの周りが硬い靴」や「靴底が正しい位置で曲がる靴」が、

足の健康を守るうえで大切だとお伝えしました。

では、それだけで本当に 「いい靴」 と言えるのでしょうか?

実は、 靴選びにはまだ見落としがちな重要なポイント があります。


「サイズが合っていれば大丈夫」と思っている方も多いですが、

靴の構造やフィット感が不適切だと、足への負担が大きくなり、

痛みやトラブルの原因になることも…。

では、どんな靴を選べば より快適に、健康的に歩ける のでしょうか?
次にチェックすべきポイントを詳しく解説していきます!

ポイント③:紐靴を選ぶこと

靴選びで意外と見落とされがちなのが、「どのように足を固定するか」 という点です。

特に「紐靴か、スリッポンやマジックテープの靴か」で、足のフィット感や安定性は大きく変わります。

なぜ紐靴がいいのか?

1.足の甲をしっかり固定できる
紐靴は 自分の足に合わせて調整できる ため、歩くたびに足がズレたり、靴の中で遊んだりするのを防ぎます。これにより、余計な力を使わずにスムーズに歩くことができます。

2.かかとの浮きを防ぐ
靴の中で足が前滑りすると、かかとが浮いたり、指先に無駄な圧力がかかったりしてしまいます。紐靴なら 甲の部分をしっかり締めることで、足全体を適切な位置に固定 できます。

3.足のトラブルを防ぐ
ゆるい靴を履いていると、足が靴の中で滑り、指が変形したり、タコやマメができたり する原因になります。紐靴なら 足と靴が一体となり、無理なく正しい歩き方ができる ので、トラブルのリスクを減らせます。

「紐を結ぶのが面倒」「脱ぎ履きが楽な靴がいい」と思う方もいるかもしれませんが、

普段履く靴だからこそ、しっかりと足を支えられる紐靴を選びましょう!

ポイント④:アウトソールが硬すぎず柔らかすぎないもの

靴を選ぶとき、「履いたときに柔らかくて楽だから」「クッション性があるから」

といった理由で靴底(アウトソール)を気にせず選んでいませんか?

実は、アウトソールの硬さは 歩きやすさや足の健康に大きく影響 します。

硬すぎても、柔らかすぎても、足に負担をかける原因になるのです。

◎アウトソールが硬すぎるとどうなる?

地面の衝撃を吸収できない → 足裏や膝に負担がかかりやすい
足の動きに沿わない → 無理に足を動かすことで疲れやすい
歩くときの蹴り出しがスムーズにできない → スムーズな歩行がしづらい

特に、革靴や作業靴などでアウトソールが硬すぎると、足がしなやかに動かせず、長時間歩くと疲れやすくなります。

◎アウトソールが柔らかすぎるとどうなる?

足が安定しない → ねじれやすく、足首や膝への負担が増える
土踏まずを支えられない → 偏平足や足の痛みの原因になる
靴底がすぐにすり減る → すぐに靴の機能が低下してしまう

特に、スポーツシューズやスリッポンのような軽量な靴にありがちですが、柔らかすぎると足の負担が増し、正しい歩き方ができなくなることも。

靴を選ぶ際は、手で靴をひねってみてください。簡単にねじれてしまう靴は柔らかすぎ、全く曲がらない靴は硬すぎます。適度な硬さがあり、足の動きに合わせてスムーズに屈曲するもの を選びましょう!

ポイント⑤:中敷き(インソール)が取り外せる靴

なぜ中敷きが取り外せる靴が良いのか?

1.足に合った調整ができる
足の形や高さ(甲の高さや土踏まずの形)は人それぞれ異なります。インソールが取り外せる靴なら、自分の足に合ったインソールに入れ替えて、よりフィット感を高める ことができます。

2.衛生的で清潔を保てる
靴の中は汗や湿気がこもりやすく、雑菌が繁殖しやすい環境 になっています。中敷きが外せると、定期的に洗ったり乾燥させたりできる ので、常に清潔な状態を保てます。

3.足のトラブルを防ぐ
もし既存の中敷きが合わず、足が痛くなったり、疲れやすくなったりした場合でも、別のインソールに交換して調整 できます。特に、外反母趾や扁平足の方は、適切なサポートのある中敷きを使うことで負担を軽減できます。

4.オーダーメイドインソールが使える
既製の靴でも、中敷きが外せるタイプなら、自分にぴったり合ったオーダーメイドのインソールを入れられる ので、より快適に歩けるようになります。

何気なく選んでいた靴も、中敷きが取り外せるだけで、快適さや足の健康に大きな違いが生まれます。 靴を選ぶ際は、ぜひ「インソールが外せるか?」もチェックしてみてください!

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